2019.10.21

「やがじ祭り~すりてぃ遊ばな屋我地島~」の楽しみ方

屋我地島の魅力が詰まったイベント「 2018 やがじ祭り~すりてぃ遊ばな屋我地島~」へ行ってきました。

2018年10月28日(日)、名護市にある「屋我地島」にて開催された「2018 やがじ祭り~すりてぃ遊ばな屋我地島~」の様子をお伝えいたします!
※記載情報は過去のイベント実施内容となります。今後の実施内容とは異なる場合がございます。

イベント詳細はこちら

場所は、屋我地島にある済井出公民館。10時から開催されるこのイベントは、12時にはたくさんの人で溢れていました。

このイベントの楽しみ方は、昼から夜まで盛りだくさん。会場を出て屋我地島のスポット巡りを楽しめる「屋我地いいとこ巡り」をはじめ、美味しいものやお気に入りアイテムを購入できるマルシェ、子どもから大人まで楽しめる軽スポーツ、夜には手作りランタンの点灯式やステージショーも開催されます。

まずは会場入ってすぐの場所にある案内板で、ブースの位置とステージイベントの時間をチェック。

出店情報と舞台のタイムスケジュールを確認し、早速会場内を回ります。

会場内で一番に目に留まったのが、子供たちがはしゃぐ姿。


点灯前のランタン近くやステージ横で、子どもが楽しめるスポーツコーナーが用意されていました。ぽかぽか天気の中、子ども達が楽しそうに遊んでいる姿を見ると、思わず笑顔に。

まずはマルシェを見て回ろうと、ステージすぐの場所にあるブースへお邪魔してみました。屋我地島で育てたはちみつを販売する「おきなわ Bee Happy」さん。

なんとこのブースには、近くの養蜂場で実際に育てているミツバチと巣箱、はちみつがブースに設置されています。

大量のミツバチの隣には、できたてのはちみつが入ったタンクが。なんと、その場で汲んだはちみつを提供するという珍しいブースなのです。

ブースでは試食も可能。

島で採れたはちみつは、一般的なはちみつとは違い、すっきりとした柔らかな甘さ。このすっきりした味わいは、屋我地島の花々からの贈り物なのだそうです。

できたてのはちみつを求めて、ブースにはたくさんの人で賑わっていました。

また、隣のブース「goodmorning 真喜屋」さんでは、おきなわ Bee Happyさんとのコラボ商品をイベント限定で販売。

屋我地の塩をつかったパンに、バナナを挟み、その上から先ほどの採れたてはちみつをべったりと塗って提供してくれます。

屋我地の塩と採れたてはちみつが詰まった一品。「これは買わないと絶対に後悔する」と、早速購入してみました。

もちもちしたパンに屋我地の塩の濃厚な塩分、バナナとはちみつの甘みがマッチして、甘じょっぱさが絶妙!パンのもちもち感とはちみつの優しい甘みが、空腹を満たしてくれました。

はちみつともちもちパンに大満足だったのですが、ひとつ気になったのが「屋我地の塩」。すごく濃厚で粒が大きく、一般的な塩と比べ、トゲのないマイルドなお塩だったのです。

この塩が欲しい!と、どこかに販売していないか探していると・・・

ありました!

一般で販売される食塩との味比べ用の試食も用意されており、早速食べ比べ。

「食塩の方がしょっぱいので、屋我地マースから食べてみてくださいね」と声をかけてもらったので、まずは屋我地マースから試食。

粒の大きさがすごく大きい。実際に食べてみると、やはりトゲがない。だけどすごく濃厚でまろやかな旨みを感じました。

次に、食塩を試食。

まず見た目に、粒の細かさが全然違う。食べてみると、やはり食塩は「痛いほどの塩感」を感じました。「しょっぱい!」というのが素直な感想。

見た目にも味にも、違いの大きい屋我地マース。この違いは何なのかを尋ねてみると、屋我地マースは「入浜式製塩法」という手法を使って塩づくりを行っているとのこと。この手法での塩づくりは手間がかかり、およそ4~5か月もの期間を要するのだそう。海の恵みをじっくりと丁寧に抽出したものだからこそ、濃厚でミネラルが豊富な塩ができあがるのだそうです。

手間暇がかかるため、現在ではこの手法を用いている地域は沖縄では屋我地が唯一、全国でも2~3か所しかないと教えてくれました。

そんな貴重なお塩が、今回はイベント限定で800円→600円で販売!早速購入しました。

塩自体を味わうことができるので、天ぷらやお刺身などにつけて塩本来の味を楽しむ食べ方がおすすめだそうです。

お腹を満たし、屋我地の塩を購入した後は、屋我地島内のスポットを巡る「屋我地いいとこ巡り」体験!

「屋我地いいとこ巡り」とは、地図とスポット写真集を持って屋我地島内を歩く企画。スポットには各地点数がつけられており、地図を辿りながら各スポットを巡り写真を撮ることで点数を獲得できます。(参加費:1,000円)

早速地図を持って屋我地内を巡りました。

各地図が記す場所が写真集に記載されており、「行ってみたい場所がありすぎる!」とびっくりしました。

一番に目を付けたのは「済井出のウフシー」。早速歩いて向かいます。自然あふれる屋我地島は、歩くだけでも清々しい気分になることができました。

歩いて15分ほどの場所で発見。見つけた瞬間のわくわく感はたまりません。

その後も、散策を続けて、2スポットの写真をGETすることができました。

【Café 喜色 kiiro】
築90年以上の古民家でゆっくりできるCafé。食事やケーキなどを楽しむことができるそうです。

【慰霊塔】
第二次世界大戦で亡くなった方々が祀られている場所。ここで毎年、慰霊祭が行われるそうです。

各スポット、写真で見るより実際に足を運んだことで、屋我地の自然と景観を目で見て感じることができました。「あ、私、屋我地好きだ。」と思う瞬間は多々。

たどり着けなかったスポットも多々あり、今度また屋我地に訪れて、行けなかった場所を巡ってみよう、そう思わせてくれました。

スポットの制限時間の15時となったので、会場に戻り、採点ブースへ。

ブースでは、点数によってくじを引き、賞品が手渡されます。バッグや屋我地マース、化粧品など、豪華賞品が並んでいました。なんと、はずれなし!

1等はなんと車海老です。

※賞品は発送にて対応

くじ引き会場は大盛り上がり。会場を飛び越えて屋我地の魅力を散策できるこの企画は、地域の方々の知恵と工夫が詰まった素敵な企画だなあと改めて感じました。

いいとこ巡りが終了し、採点ブースの隣を覗くと、フナすくいという特殊なブースを発見。

フナすくいでは、それぞれ薄さによって価格の違うすくい網を購入するというもの。一番薄い網は50円、厚い網は200円で体験できます。

並べてみると、薄さの違いは明白。たくさんほしい人は、厚い網を購入した方が良さそうです(実は、1匹も取れなくても1匹プレゼントしてくれるそうです)。

シュールなフナすくいを楽しんだ後は、可愛らしいスイーツのブースにたどり着きました。

出展している「guri・gura」さんは、実際の店舗はなく、イベントでのみ販売をしているのだそうです。,

マフィンとスコーンが販売されており、マフィン300円・スコーン200円というイベントとは思えない安さです。

早速、オレンジ色が秋を感じさせてくれる「杏とアールグレイ」のマフィンを購入。

なんとこちらは、砂糖やバター不使用のグルテンフリー。砂糖を使っていないとは思えない優しい甘みと、もっちり食感、ほんのり香るアールグレイの香りが幸せな気持ちになれるスイーツでした。いいとこ巡りで歩いて少し疲れた体に糖分が染み渡り、ここでしか食べられないというプレミア感も合わさって、より美味しく味わうことができました。

他にも、絵本が半額で販売されるブースや

地域の料理が販売されるブース、

家庭菜園や掃除にも使えるEM技術を使った水の無料配布を行うブースもありました。

また、こちらは巨大なパンを量り売りする「むぎ畑」さん。

通常店舗では普通のパンのみの販売となっており、量り売りでの販売はイベント限定の企画。

実店舗でのパンは、「みんなが買いやすい値段で販売したい」と言うオーナーさんの想いから、100円台で販売されているそうです。

マルシェを存分に満喫した後は、16時30分より点灯式がスタート。

なんとこのランタン、屋我地島にある「聖ルカ保育園」の園児たちによる手作りなのです。
点灯式前に、聖ルカ保育園の園児たちによる可愛いダンスが披露されました。

ダンスが終わった後は、ついにランタンが点灯。

とはいえ、まだ日が明るいのでランタンらしさは夜のお楽しみに。点灯式が終わった後すぐに始まるステージイベントを楽しむべく、会場中央にあるステージへ移動しました。

今回イベントの司会を務めたのは、屋我地出身の人気タレント「比嘉恭平」さん。

軽快なトークで会場内は大盛り上がり!ステージショーでは、県内各地の様々なアーティストがタイムスケジュールとともに演目を披露。沖縄の音楽と踊りを表現する琉球舞踊やダンス、お笑いに音楽など、様々な催しを楽しむことができました。



中でも、『マブタを豚汁』でおなじみの謎の豚ラッパーユニット「BuheeeN(ブヒーン)」のステージは大盛り上がり!

軽快なリズムとトーク、絶妙な豚具合が散りばめられた歌詞に、会場内は大爆笑となりました。

ステージイベントが終わると、今回のイベントの目玉であるプロジェクションマッピングがスタート。

プロジェクションマッピングのテーマは「みんなの街を空から見てみよう。ドローン映像旅行沖縄編」

音楽とともに、沖縄の各スポットをドローンで撮影した映像が流れ、会場内からは感動の声が所々から聞こえてきました。「家の近く!」「ここ昨日行った!」など、そこに住む人たちならではの声も。

プロジェクションマッピングが終わった後は、エイサーが披露され、終了。1日を通して盛りだくさんのイベントとなりました。

最後に、足元を美しく照らし出してくれる手作りランタンを眺めながら、イベント会場を後にしました。


屋我地島で生まれた塩やはちみつ、屋我地島のスポットや子どもたちが作ったランタンなど、この土地の魅力を存分に知ることができたこのイベント。

すべての魅力は、わざわざ屋我地まで足を運んでイベントに参加してみないと知ることができなかったこと。少し遠くに足を延ばして地域のイベントに参加してみることで、観光とは違った楽しみを感じることができます。土地の魅力を知るきっかけづくりに、地域のイベントに積極的に参加してみてはいかがでしょう。